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髪を失った子供たちへ自分の髪を贈るヘアドネーションの方法


 
 

世の中には、病気などで髪を失った子供たちが少なくありません。
そういう子供たちのためにウィッグが用意されていますが、医療用ウィッグは少なくまた高価なため、全ての子供に行き渡りません。
そんな状況を解決するためにできた方法が、「ヘアドネーション」という慈善活動です。

 

●ヘアドネーションの目的


ヘアドネーションとは、Hair(髪)のdonation(寄付)を行う慈善活動のことです。
善意の人から寄付された髪でもって作られたウィッグを、
髪を失った子供たちに無償提供するヘアドネーションプロジェクトが立ち上がっています。
その活動が各方面で賛同を受け、ヘアドネーションを行う慈善団体がいくつか設立されています。

 


小児がんと診断された子供は治療の過程で脱毛の起きることが多くなっています。
また、自らの髪を引き抜く「抜毛症」は主に多感な10代に発症します。
その他、先天的な原因で脱毛する子供も多く存在します。

 


人工毛で作られたウィッグであれば比較的安く購入できますが、
どうしても違和感が生じるため、人毛タイプの医療用ウィッグが求められています。
ただ、十分に手当てできていないのが実態です。
この状態の改善を目指す方法として採られているのがヘアドネーションです。

 


ウィッグを1つ作るのに、数十人分の髪の毛が必要です。
多くの人がヘアドネーションに参加することによって、医療用ウィッグを速やかに子供たちへ届けることができます。

 

●ヘアドネーションの条件


ヘアドネーションは年齢、国籍、性別、髪色などに関係なく、誰でも行うことができます。
ただ、以下のことを満たすことが必要です。

 

1)髪の長さが31cm以上

31cmは全頭用ウィッグに使用される毛髪の長さであり、この長さがヘアドネーションの基本的な条件となっています。

 


2)ダメージの無い髪

簡単に切れてしまうようなダメージの多い髪は、ウィッグの材料として使用できません。
なお、ヘアカラーやパーマ、縮毛矯正、白髪染めなどを行っていても大丈夫です。

 

●ヘアドネーションの方法


ヘアドネーションは以下の手順で行います。

 

1)髪の毛のカット

自分でカットしても問題ありませんが、無難な方法は美容室やサロンでカットしてもらうことです。
なお、髪の毛に湿気があると、雑菌の繁殖やダメージの原因となります。
従って、ヘアドネーション用のカットはシャンプーの前に行い、スタイリング剤の使用もできません。

 


なお、ヘアドネーションをした後の髪のセットが非常に大切になります。
自分の髪質や好みのセットを把握してもらえる美容師に相談してから、カットするのが賢明です。
ちなみに、全ての美容室やサロンがヘアドネーションに対応しているわけではありません。
事前に確認しておくようにしましょう。

 


2)髪の毛の発送

自分自身で慈善団体へ髪の毛を発送します。
その際は、髪の毛が充分に乾いていることを確認します。
髪はゴムで束ね、ビニール袋に入れて送ります。
なお、ラップやホイルに巻いたり、台紙に貼り付けたり、ホチキスで止めたりするのはNGです。

 


3)ウィッグの制作

慈善団体に送られた髪は、職員の手作業で長さ別に仕分けられます。
その後、ウィッグ用に馴染ませるため、工場で髪質や髪色を均一にする処理が施されます。
最後に、生産工場で熟練の職人が1本1本手植えでウィッグを製作します。
でき上がったウィッグは提供を待っている子どもたちの元へ届けられます。

 

●まとめ


多くの子供たちが髪の抜けることや、生えないことで悩んでいます。
多くの人が髪を寄付することで自然毛のウィッグができ、子供たちの悩みを少しでも和らげることに繋がります。
なお、寄付する髪の量には制約が無いため、日々抜ける髪を保管しておき、ある程度まとまったら送ることも可能です。
分からないことは、ヘアドネーションに対応している慈善団体から教えてもらえます。
 
 

長浜市・米原市でヘアのことなら美容室 髪ゆう-KAMI YOU-にご相談ください。

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